インプラントセミナー〜長期的な骨の安定を目指して〜
2019.01.20
かいり歯科クリニックの歯科医師の戸田です。
本日は、クリニックの診療を松上先生にお任せして、(株)京セラ主催のインプラントのセミナーに参加し、知識のアップデートをして参りました。
京セラは、日本の経営の神様と呼ばれる稲盛和夫さんが創業した会社で有名ですが、実は、もともとはセラミックの会社で、インプラントに関しては、1978年に日本で初めてインプラントを開発した会社でもあります。
つまり
京セラのインプラントは国産メーカーとして最も歴史のあるインプラントで、数多くの歯科医師から支持を頂いております。
今回は、その京セラのインプラントシステム40年の集大成ともいえる、日本人の顎骨に合わせたシステムでもある新製品FINESIA の内容のセミナーでした。
患者様に植えるインプラントは、我々術者がシステムの特徴を熟知し、その理論をきちんと理解したシステムであり、術者が惚れたシステムであるべきと考えております。
今まで以上にシステムのことを深く知ることができ、明日から臨床に役立つ有意義な時間を過ごす事ができました。
審美症例(11)〜ダイレクトボンディング症例~前歯 正中離開④~
2019.01.12
ダイレクトボンディングの症例をアップさせて頂きます。
高校生の男の子(スポーツマン) 上顎前歯の捻転による審美障害
前歯の歯並びを主訴に当院に来院されました。
部活動も忙しく、なかなか通院する時間はないが、前歯の見た目がコンプレックスでなんとかしたいと、自分なりにネットで治療方法などを調べて遠方からお母様と共に来院されました。
・10代若年者でまだ成長発育中であること
・虫歯もない天然歯であること
・部活や高校生活という思春期の環境
を考慮して
① 歯を削るなどの後戻りできない治療はしない!
② 部活中の邪魔にならず、友達から見ても目立たない治療であること!
を優先順位として
『目立たない装置を使ったプチ矯正』 と 『ダイレクトボンディング』
の利点・欠点を含めて提案したところ、ご家族との話し合いのうえでダイレクトボンディングを選択されました。
しかし、初診時は重度の歯肉炎があり、歯肉の炎症がある状態ではダイレクトボンディングができないため、歯周病治療とホームケア指導にて歯肉の炎症が落ち着いた後、ダイレクトボンディングを施術させて頂きました。
!注意!ダイレクトボンディングの治療中は、唾液は然り、血液が少しでも入ると、審美的に治療ができないだけでなく、うまく接着ができないため適用外となります。
治療後、本人も大変満足してくれていた様子で、何よりです!
●治療内容 : ダイレクトボンディング2本、局所麻酔なし
●目的 : 前歯の見た目の改善と口元の印象の改善
●副作用・リスク : 研磨の際の歯肉からの軽度の出血
●治療回数・期間 : 1回(歯周病の治療期間2ヶ月を除く)
●費用(税抜) :40000円(内訳/ダイレクトボンディング治療20000円×2本 ※ダイレクトボンディング治療は治療範囲や部位によって費用が異なります)
【未来を担うお子様の予防のために思うこと】
6年前に当院を開院して今日に至るまで、1歳から小学生卒業までは、虫歯・歯肉炎、歯並びの予防や治療で、親御さんがお子様を連れて歯科に通院することは多いですが、中学生や高校生のお子様を歯科医院で拝見することがほとんどないのが現状です。
今回のケースで、中学生や高校生の10代の子が、審美的なことでもなんでも良いので、自分の歯に関心を持って、症状がない状態で歯科医院に来院することは、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療につながり、将来的な予防につながる大変有意義なことであると感じました。
今回の高校生の子は、成人の方と同じようにきちんと説明させて頂くことで、大変モチベーションも上がり、部活動や勉強など忙しい中で、歯ブラシをとても頑張り、歯ぐきの状態がみるみるうちに改善していきました。歯周病は末期になるまで自覚症状がないので、あのまま放置していれば、40代では重度の歯周病になっていたのではないかと思われます。
今回のケースは私自身、大変勉強になりました。
スタッフ一同共有して、啓蒙活動をしていきたいと思います。
新年のご挨拶〜審美症例(10)〜ダイレクトボンディング症例~前歯 正中離開③~
2019.01.01
明けましておめでとうございます!かいり歯科クリニックの歯科医師の戸田です。
本年の2月でおかげさまで開業6周年になります。
より質の高い医療を患者様に提供できるように、院内環境・設備は然り、知識と技術もスタッフ一同アップデートしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします!
さて、早速ですが最近お問い合わせが多い【ダイレクトボンディング】について改めてご説明と、症例のご紹介をさせて頂きます。
まず
〜ダイレクトボンディング とは〜
その名の通り
お口の中で直接(ダイレクト)に歯に樹脂(レジン)を盛って接着(ボンディング)させて修復する方法です。
割れたり欠けたりした歯を修復したり、歯の隙間を埋めたり、歯の色を改善したりすることが出来ます。
ちなみに日常の保険診療でも、小さな虫歯を修復する際にレジンを詰める治療は頻繁に行われています。
ダイレクトボンディングで使用する材料はセラミックに近い、特に審美性を高めた専用のレジンになります。(保険適用外)
さらに、さまざまな色調のレジンを少しずつ塗り重ねていくことで、自然な歯の色に近い美しい色合いに仕上げることができます。
【利点】
・歯を削る量は最小限ですむ
・天然歯そっくりな色を再現できる
・欠けにくい(保険治療で使用可能なレジンと自費治療で使えるものでは材料の物性や色数などに大きな差があります)
・治療は型取りをしないため一日で完了する ※ 後日研磨が必要
【欠点】
・時間がかかる(60分〜90分ほど)
・歯科医師が直接行うため技術の差がはっきりと出てしまう。。
・ 他の治療方法以上に歯ぐきの健康状態に対してシビア(少しでも出血があるとできない)
「なるべく歯を削りたくない」
「でも歯の形態を変えたい、見た目が気になる」
「昔詰めたレジンの色が気になる」
などでお困りの方は、治療の選択肢の一つになると思います。
では 最近症例を全くご紹介していなかったので、最近のケースから少しずつご紹介させていただきます。
40代女性 上顎前歯正中離開ケース
前歯の真ん中の隙間を気にさてれて当院に来院されました。
昔からのコンプレックスで、人前で歯見せて大きく笑うことに抵抗があるとのこと。
しかし
① 歯は削りたくない
② 矯正治療は費用が高く期間もかかるので難しい
② なるべく短期間で改善したい
まさにダイレクトボンディングの適応ケースだと思います。
しかし、初診時は軽度の歯周病があり、歯肉の炎症がある状態ではダイレクトボンディングができないため、歯周病治療とホームケア指導にて歯肉の炎症が落ち着いた後、ダイレクトボンディングを施術させて頂きました。
!注意!ダイレクトボンディングの治療中は、唾液は然り、血液が少しでも入ると、審美的に治療ができないだけでなく、うまく接着ができないため適用外となります。
また『真の審美治療』は、『健康美の上に成り立つもの』だと確信しております。
細菌(むし歯菌や歯周病菌)のコントロール→機能の回復(よく噛める)→審美の回復
治療後、ご友人とのクリスマス会で、おもいっきり歯を見せて笑えたと大変喜ばれており、私もクリスマスプレゼントを頂いたように嬉しくなりました☺️
●治療内容 : ダイレクトボンディング2本、局所麻酔なし
●目的 : 前歯の見た目の改善と口元の印象の改善
●副作用・リスク : 研磨の際の歯肉からの軽度の出血
●治療回数・期間 : 1回(歯周病の治療期間1ヶ月を除く)
●費用(税抜) :40000円(内訳/ダイレクトボンディング治療20000円×2本 ※ダイレクトボンディング治療は治療範囲や部位によって費用が異なります)