【学会参加報告】日本口腔インプラント学会 第45回関東・甲信越支部学術大会〜インプラント周囲の軟組織(歯肉の幅や厚み)の重要性〜
2026.02.15
かいり歯科クリニックの院長の戸田です。
本日、日本口腔インプラント学会主催の第45回関東・甲信越支部学術大会に参加してまいりました。
今回は
『口腔インプラントが支えるトータルヘルスケアの近未来』〜DX・AI・マテリアル・メソッドで加速する近未来〜
という少し難しいテーマでしたが、デジタル技術やAIの進化により、インプラント治療も「経験」だけでなく
デジタルデータに基づいたより安心・安全な治療へとインプラント治療が進化していることを実感しました。
今回、特に大変勉強になったのが
インプラント周囲のソフトティッシュマネジメントについての内容です。
ソフトティッシュとは
インプラントの周りにある「歯ぐき(軟組織)」のことです。
天然の歯であれば、歯の周りには歯肉があり、その厚みや幅が歯を守る役割を果たしています。
インプラントの場合も同様に、
✔ インプラントの周りの歯ぐきの厚み
✔ しっかりとした歯ぐきの幅(角化歯肉)
が、長期的な安定に大きく関わることが改めて強調されていました。
歯ぐきが薄かったり、幅が狭かったりすると・・
・ブラッシング時に痛みが出やすい
・汚れが溜まりやすい
・炎症を起こしやすい
・骨が減りやすい
といったリスクが高まる可能性があります。
つまり、インプラント治療では
「骨にしっかり埋まっているか」だけでなく「その周りの歯ぐきの状態」も非常に重要
ということです。
今回の講演では、デジタルデータを活用しながら
軟組織の厚みや状態を事前に評価し、安全で確実な方法で組織を整えていく重要性について学びました。
また、症例ごとに
✔ 組織の厚み
✔ 歯ぐきの幅
✔ 最終的な被せ物とのバランス
✔ 将来のメインテナンスのしやすさ
まで考えた治療計画が必要であることを再確認しました。
大切な歯を失うと同時に失う大切なもの
実は歯を失うと、失うのは歯だけではありません。

歯を失うと・・
• 歯槽骨(顎の骨)
• 歯肉(角化歯肉)
• 周囲粘膜
も同時に失う方向で変化していきます。
『インプラントを入れること』『ゴール』ではなく
⭐︎長く安定させるための、歯を失う前の歯の周りの環境づくり重要です⭐︎
【当院症例】左下大臼歯部のインプラント周囲への遊離歯肉移植


こちらは私が担当した症例です。
インプラント治療の際に同時に遊離歯肉移植術(Free Gingival Graft)を行いました。
術前は歯を失ったことで歯肉の幅や厚みを失ってしまい、将来的に清掃困難や炎症リスクが予想される状態でした。
遊離歯肉移植後は歯があった頃のような
✔ 歯肉幅の増加
✔ 清掃性の向上
✔ 長期安定の確保
を得ることができました。
インプラント成功の本質
学会でも繰り返し強調されていたのは、インプラント治療をする部位の骨だけでなく「軟組織」が長期安定の鍵であるという点です。
インプラント周囲に十分な角化歯肉がない場合、炎症や骨吸収のリスクが高まる可能性があります。
だからこそ当院では、
・日本歯周病学会ガイドラインに基づく診査・診断
・ デジタルデータを活用した評価
・補綴前の軟組織マネジメント
・メインテナンスしやすい設計
を重視しています。
当院のインプラント治療の診療方針
インプラントは「人工の歯」ですが、支えているのは生体の組織です。
✔ デジタル
✔ エビデンス
✔ 臨床経験
を融合させながら、より安全で長持ちする治療を提供してまいります。
かいり歯科クリニックは
〜拠り所であるように〜最良の医療を追求し続ける医療チームであり続けます。
『正しい診査・診断』に基づく『わかりやすい説明』を大切にし、安心・安全・最良の医療提供ができるようスタッフ一同日々取り組んでおりますので、
インプラントをご検討中の方、また歯ぐきの違和感でお悩みの方は、ぜひ一度当院にお気軽にご相談ください。
![]()

![]()



