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【セミナー】インプラント治療の安全性を高めるために〜GBR(骨造成)の最新知識を学んできました〜

2026.03.08

こんにちは。千葉市中央区のかいり歯科クリニック院長の戸田です。

本日は休日を利用してインプラント治療の専門研修会に参加してきました。

テーマ『GBR(骨造成)のトラブルシューティングと予防』

GBRはインプラント治療の中でも最も難易度が高い外科分野の一つです。

今回は、広島大学ご出身で大阪にてご開業されている増田英人先生を講師にお招きし、上記テーマについてご講義いただきました。

当日は全国から多くのインプラント専門医・認定医が参加しており、非常にレベルの高いセミナーとなり、内容も非常に充実しており、「神回」と言っても過言ではないほど、大変有意義な学びの時間となりました。

また、矯正のセミナーなどで交流のある、静岡でご開業されている小澤先生とも偶然再会することができました。さらに小澤先生は今回講師を務められた増田先生と広島大学の同期というご縁もあり、懇親会では席も近く、臨床について多くのディスカッションをさせていただき、とても貴重な時間を過ごすことができました

GBR(骨造成)とは?

歯を失うと歯を支えていた周りの骨(歯槽骨)も失うため、インプラント治療する際に十分に骨が残っていないことが多々あります。

その場合に行うのが

GBR(Guided Bone Regeneration)

です。

簡単に言うとインプラントを入れるために骨を再生させる治療です。

GBRでの重要な考え方

今回のセミナーで特に印象的だった言葉があります。それは

『GBRは理想だけを追い求めるのではなく、

患者の希望と術者のレベルに応じて、

トラブルの少ないゴール設定を行う』

という言葉です。

というのもインプラント治療は「骨を増やしたら良い」というものではありません。

患者さんにとって

✔ 安心・安全

✔ 低侵襲(ダメージが少ない)

✔ 長期安定(長持ちする)

このバランスが重要ということです。

GBRのデメリット

骨を失った部位に将来的にインプラント治療を行うために、侵襲の大きいGBR (骨造成)という手術を行うことで、インプラント治療ができる骨の状態になるまでには長い治癒期間が必要となります。

またさらにそこからインプラント手術が必要となることから、トータルの手術の回数も治療期間も増えてしまうデメリットがありっます。

具体的には一般的に

水平的骨造成(横の骨)した場合 → 6ヶ月

垂直的骨造成(高さの骨した場合 → 9ヶ月

という期間、骨が成熟するのを待ってからインプラントを埋入することになります。

本当に大切なのは『ダメージの大きいGBR(骨造成)を避ける治療計画』

今回のセミナーで非常に強調されていたことがあります。

それは

できるだけGBRを行わなくてもよい治療計画を立てること

です。

そのために重要になるのが抜歯の段階からの計画です。

抜歯時に骨を守る治療『リッジプリザベーション(ソケットプリザベーション)』

歯を抜くと、その周囲の骨は自然に吸収してしまいます。

その結果

✔️ 骨が足りない

✔️ 歯ぐきが痩せる

などが起こり、結果として

GBRや歯肉の移植などの大きな外科処置が必要

になることがあります。

そこで行うのがリッジプリザベーション(ソケットプリザベーション)です。

これは抜歯した穴に骨補填材などを入れて、人工膜で保護して骨の吸収を防ぐ治療です。

⭐︎文献でも示されるいる重要ポイント⭐︎

今回の講義でも紹介された研究があります。

研究では抜歯後に

リッジプリザベーションを行った場合

インプラント時にGBRが必要になった割合 4%〜11.5%

一方

何もしない自然治癒の場合

インプラント時にGBRが必要になった割合 48%〜58%

という結果が示されています。

つまり抜歯時の処置によってGBRが必要になる確率が大きく変わるということです。

ショート(短い)やナロー(細い)というインプラントの選択肢

最近は骨造成を行わずに短いインプラントや細いインプラントを使用する方法もあります。

研究では5年〜10年生存率において短いインプラントでも細いインプラントでも成績が変わらないというデータもあります。

※ショートインプラント/ナローインプラントの研究スライド

つまり、抜歯時にリッジプリザベーションを行い、インプラント治療時にショートインプラントやナローインプラントの選択をすることで、場合によっては

✔ GBR(骨造成)をしない

✔ 手術を小さくする

ことも可能です。

【重要】インプラント治療で最も大切なこと

インプラント治療で最も大切なのは『患者さんにとって安全な治療を選択すること』です。

骨を失った部位へのインプラント治療では

・骨造成(GBR)

・ソケットリフト

・サイナスリフト

などの、骨を増やすための侵襲の大きい外科処置が必要になることがあります。

これらの治療はインプラント治療において非常に有効な方法であり、当院でも症例に応じて様々な術式を行っています。

しかしながら、これらは外科処置であるため、患者さんのお身体の状態や治療のタイミングを十分に考慮することも重要です。

例えば、上顎洞に近い部分で行うソケットリフトやサイナスリフトなどの治療では、副鼻腔の状態が大きく関係します。

花粉症が強い時期や副鼻腔炎など鼻の疾患がある場合には、治療時期を慎重に検討する必要があります。

またインプラント治療では、お口の状態だけでなく

・高血圧症

・糖尿病

・心疾患の既往(血液サラサラになる薬の服用)

・骨粗鬆症

などの全身疾患にも配慮することが重要です。

そのため当院では、

お口の状態だけでなく全身の健康状態も含めて総合的に診断し、患者さんにとって最も安全で負担の少ない治療方法を選択すること

を大切にしています。

歯科医療は日々進歩しています。

特にインプラント治療は毎年エビデンスが更新される分野です。

そのため休日を利用してでも、今後とも全国の先生方と情報交換を行い常に治療レベルをアップデートしていく所存です。

最後に今回このような素晴らしい研修会を開催してくださったインプラント再建歯学研究会の先生方に感謝申し上げます。

これからも患者様に安全で長持ちするインプラント治療を提供できるよう研鑽を続けて参ります。

インプラント治療でお悩みの方へ

✔ 骨が足りないと言われた

✔ インプラントができないと言われた

✔ 他院で難しいと言われた

このような場合でも治療方法があることがあります。

是非お気軽にご相談ください。

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