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「食べる」「話す」「笑う」~当院が大切にしている『歯の健康』と『口腔機能』の重要性〜

2026.05.30

【図①】ライフステージと口腔機能の変化

かいり歯科クリニックの院長の戸田です。

「歯は残っているのに、最近硬いものが食べづらくなった。」

「お茶や汁物でむせることが増えた。」

「以前より滑舌が悪くなった気がする。」

そんな変化を『年齢のせい』だと諦めていませんか?

実はそれらの症状は、虫歯や歯周病とは別の問題である図①が示す『口腔機能の低下』のサインかもしれません。

近年、この口腔機能の低下は健康寿命に大きく関わることが分かってきており、国も重要な健康課題として位置付けています。

今回は、当院がこれまで取り組んできた内容と、これからさらにスタッフ一丸となって取り組んでいく『口腔機能管理』についてお伝えしたいと思います。

かいり歯科クリニックの『口腔機能』に対する想い

当院では、開業以来、

虫歯や歯周病を治して『良くする』だけでなく、『悪くなる』原因にアプローチする予防医療

を大切にしてきました。

特にお子様に対しては、歯並びが悪くなる原因でもある

お口ポカン

舌の位置の異常

飲み込み方の問題

口呼吸

などに着目し、乳幼児期と学齢期の『口腔機能発達不全症』という考え方のもと、

お口の周りの筋肉や舌の機能を育てるトレーニング(MFT:口腔筋機能療法)

に積極的に取り組んできました。

そして令和8年度の診療報酬改定をきっかけに、私たちはさらに一歩進んだ取り組みを始めます。

それが成人への『口腔機能管理の強化』です。

子どもでは口腔機能を「育てる」。

成人では口腔機能を「維持する」。

高齢者では口腔機能を「守る・回復する」。

対象となる年代は違いますが、かかりつけ医という立場から、

『口腔機能を高めるサポート』をすることで、

小さなお子様からご高齢の方まで当院の患者様の

「食べる」「話す」「笑う」という人生にとって大切な機能を守るお手伝いができる

と信じてます。

平均寿命と健康寿命の差はどのくらい?

【図②】平均寿命と健康寿命

図②に示すように平均寿命は延びているのに、実は健康寿命との間には約10年の差があります。

それは、日本は世界有数の長寿国ですが、

  • 男性:約8.8年
  • 女性:約12.4年

 

「自立した生活が難しい期間」が存在することを意味します。

私たちが本当に目指すべきなのは、

「長生きすること」ではなく、「元気に長生きすること」です。

そして人が健康に生きていくためには、

「食べること」「呼吸すること」が欠かせません。

お口はその両方の入り口であり、健康寿命を支える重要な役割を担っていると思います。

【重要】歯が多く残っていても健康とは限らない現実

近年は8020運動と呼ばれる「80歳で20本の歯を残しましょう」という日本歯科医師会の啓蒙活動の成果もあり、80歳で20本以上歯が残っている方は令和4年の結果で50%を超えています。

これは本当に素晴らしいことですが、歯が残っていても

舌の力が弱い

飲み込む力が弱い

唾液が少ない

噛む力が落ちている

という状態になってしまうと、食事を十分に摂ることができなくなります。

つまり、口腔機能が低下すると

「歯があること」≠「食べられること」

となってしまいます。

オーラルフレイルって?

お口の機能が低下すると、まず硬いものが食べにくくなります。

すると、

・柔らかいものばかり食べ、咀嚼機能が落ちて唾液の分泌も減っていく・・・

・タンパク質不足になり筋肉が落ちていく・・・

・食物繊維不足になり腸内細菌が悪くなっていく・・・

という状態になり、やがて

【重要】低栄養 ⇨    筋力低下(サルコペニア) ⇨  歩行機能の低下 ⇨  心身の衰え ⇨  要介護

へとつながっていきます。つまり、お口の衰えは、全身の衰えの始まりでもあるのです。

【図③】オーラルフレイルチェック項目

図③の中の5つの質問のうち、2つ以上当てはまる方はすでに『オーラルフレイル』と呼ばれる『口腔機能の低下』の状態かもしれません。

もう少しわかりやすく言うと、オーラルフレイルとは『お口の弱りはじめ』のことで、まだ病気ではありませんが、

「最近少し硬いものが食べにくい」

「お茶でむせることが増えた」

「滑舌が悪くなった気がする」

などのお口の小さな衰えのサインを放置すると、やがて食べる力や飲み込む力が低下し、全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。

つまり『オーラルフレイル』とは、

放置すると全身の心身の衰え、いわゆる要介護状態になる前段階のお口の衰え

とも言えます。

また、実はオーラルフレイルは死亡リスクにも関係しているという嫌なデータもあります。

その研究では、口腔機能が低下している方は、なんと

健康な方と比較して、死亡リスク:約2.1倍

高くなると報告されています。もちろん全てが口腔機能だけで決まるわけではありません。

しかし、お口の機能が健康寿命に大きく関わっていることは間違いないようです。

当院を頼りにしてくださる患者様へ

〜『食べる・話す・笑う』を守るために、かいり歯科クリニックが目指す口腔機能管理〜

これまで当院では、お子様の歯並びの予防を目的に、

お口ポカン

舌の位置の異常

飲み込み方の問題

口呼吸

お口周りの筋肉の発達不足

などに着目し、冒頭でも書いた通り「口腔機能発達不全症」という考え方のもと、原因からアプローチする予防医療に力を入れてきました。

保険制度の中の診断名の『口腔機能発達不全症』や『口腔機能低下症』は症状名であり、虫歯や歯周病のような病気ではありません。

しかし、そのまま放置することで、

子どもでは歯並びや発育の問題につながり、

成人や高齢者では、食べる力や飲み込む力の低下、低栄養、サルコペニア、フレイル、さらには要介護状態へとつながる可能性があります。

だからこそ私たちは、症状が強くなってから介入するのではなく、

① 早期発見

口腔機能の発達不全や低下をできるだけ早く見つけること。

② 原因の見える化

「なぜその状態になったのか」を患者様と一緒に確認し、原因を理解していただくこと。

③ 早期改善

適切なトレーニングや指導を通じて、お口の機能の改善をサポートすること。

この3つがとても大切だと考えています。

そして、この口腔機能管理の主役は歯科医師ではなく、歯科衛生士です。

当院の歯科衛生士はこれまで、小児の口腔機能発達不全症に対してMFT(口腔筋機能療法)や予防医療に積極的に取り組んできました。

私たちは、その経験こそが今後の口腔機能低下症への取り組みに活かせる大きな強みであると考えています。

子どもでは「育てる」

成人では「維持する」

高齢者では「守る・回復する」

対象となる年代は違っても、「食べる」「話す」「笑う」という、

普段は当たり前に行っているけれど、人生において欠かすことのできない機能を守ることが私たちの使命であり、最良の歯科医療だと考えてます。

もちろん歯を残すことも大切です。

しかし私たちが本当に目指しているのは、歯を残すことだけではありません。

いつまでも自らの意志と力で美味しく食事を楽しみ、大切なご家族やご友人と会話をし、綺麗な白い歯が見える笑顔で毎日を過ごしていただくことです。

そのためにかいり歯科クリニックでは、虫歯や歯周病の予防だけでなく、歯科衛生士を中心とした口腔機能管理にもより一層力を入れ、地域の皆様の健康寿命を支えるお手伝いをしてまいります。

お口の機能について少しでも気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

かいり歯科クリニック
院長 戸田智大

歯の健康・美容に関する些細なご相談もお気軽にどうぞ!

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